人生の皮肉
あらためて、現在僕が携わっている作文添削について考えてみた。
人数で言うと、高校と専門学校の学生、そして作文教室の受講生を合わせた約200名の作文が、毎週僕の机の上に集まる。それに一枚一枚目を通して、それぞれの原稿用紙に添削とコメントを記している。
最初は時間的にも体力的にも不安があり、ましてやコメントの内容がパターン化してしまわないかという恐れもあった。
ところが、いざ始めてみるとそんな不安は吹き飛んだ。
おもしろいのだ。
それぞれの人生が、間違いなくその作文の中にある。物書きの端くれとして、こんなに勉強になることはない。
添削はもとより、コメントの内容も似通ったりすることがないのが不思議なくらいである。
小中学校時代、作文や読書が大嫌いだった男が、今こうやって作文指導をしている。
そんな僕の「人生の皮肉」に、心から感謝する。
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