続々「小学生に携帯電話は必要か?」
一昨日、大阪国際滝井高校の残りの一クラスで、「小学生に携帯電話は必要か?」を実施した。このクラスでの結果は、必要派が4名、不必要派が23名であった。
この高校だけで集計すると、必要派が31名、不必要派が43名ということになる。ただし、これはあくまでも私が担当しているクラスに限って、という条件がつく。
また、この課題はあくまでも作文学習として、以下の指導目標があった。
①「ナンバーリング」という技法を定着させる
②自分とは反対の立場の意見に理解を示しつつも、自説を適切に主張するという態度を身につけさせる
③文体としての「だ」「である」調を、はっきりと意識させる
つまり、必要・不必要の人数の差を知ることは本来の目的ではないのである。
しかし、この課題は今論議が高まっているテーマだ。
興味深いのは、必要派では携帯電話を道具として適切に使わせることが前提で、必要なとき以外は保護者があずかるべしという意見が大半を占めた。一方不必要派では、子供の安全は機械に頼るのではなく、もっと人的な努力を工夫すべきであり、そもそも子供は元気よく外で道草やケンカをしながら成長していくべきものであるという意見が多かった。
これまで、小学生や専門学校生にも同様のテーマで作文を書いてきてもらったが、このように意見が適切に分かれるというところがおもしろく、また頼もしくもある。
意見がかたよってしまわないことの健全さを、感じるのである。
大人のみなさん、ご心配なく。若者はしっかりと考えていますぞ。
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