しょっぱい頂き物
紀州産の梅干しをいただいた。
そうとは知らず口に運んだら、口がとんがった。ギャグマンガのキャラクターのような表情になっている自分をかろうじて自覚した。
ガツンとくるヤツだった。
そう、昔のそれは、まさにこんな味わいだった。日の丸弁当が成立するしょっぱさがあったのだ。
妻から梅干し入手の経緯を聞いているうちに、「そうか、そうか…」とまるで自分が偉業を成し遂げたかのような気分になって、梅干しについてのうんちくをたれた。
それにしても、今の梅干しの凋落ぶりときたら、いったいどうしてしまったのだろう。減塩だの、蜂蜜入りだの、目先の健康志向はまっぴらだ。しょっぱいのが嫌だったら、梅干しなんか食うな。
額にしわを寄せて、身を震わせ食うからこそ、梅干しなのだ。
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コメント
りゅうさま
よかったら私の漬けた梅干プレゼントいたしますわ。
ナカナカの代物でございます。
投稿: shoko | 2008年8月 6日 (水) 21時35分
それはそれは、ぜひとも味見したいものですな 猛暑でへばった体に、一服の清涼剤となるかも…
投稿: りゅうはく堂店主 | 2008年8月 6日 (水) 23時15分
先生。ご無沙汰しております。
4年前、航路を変更したあの男です。
私があちらこちらを疾走している間に、Blogがスタートしていたとは!!
このBlogはお気に入りに登録しました。
今後は、時間を見つけて、出現させて頂きます。
今、22歳にして、一つの決断を迫られています。
9月までに答えを出さなければいけないという、慌しさです。
上手くいけば、一つゲートを突破したことになります。
私も梅干大好きです。
今日の弁当にも、巨大な自家製が1コあります。
白いメシに直撃するかのごとく・・・。
投稿: UNAGI-X2 | 2008年8月 7日 (木) 10時52分
来店、ありがとう。
ひさしぶりです。あいかわらず、元気よく走り回っているようですね。
それで、けっこう。
全力で走ってみる。すると、よぶんな力が抜けてきて、ちょうどよい加減になるものです。
投稿: りゅうは堂店主 | 2008年8月 7日 (木) 22時58分