京都木屋町にある大黒屋は、僕の大好きな蕎麦屋だ。
少し甘味を感じる蕎麦つゆに異論をはさむ人もいるかもしれないが、僕が京都に足を運ぶとき、この店を抜きにして考えることはできない。
今日は、息子二人を連れ立って彼らに蕎麦屋デビューをさせた。本当はざるそばか、もりそばあたりからいくのが筋なんだろうが、奮発して天ざるにしてやった。
蕎麦の手繰り方から、蕎麦つゆと薬味のあわせ方の所作、天ぷらをどのタイミングで味わうかを手ほどきする。最後に湯桶から蕎麦湯を入れて飲むところまで、神妙な面持ちで食している息子たちを見ていると、これはこれで、ちょいとした食作法の講座になるなと、新しい発見をしたような気がした。
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