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「タコの足トレーニング」と「私の三つの秋」

昨日の大阪国際滝井高校の授業、1単位授業クラスで「タコの足トレーニング」と「私の三つの秋」を行った。
「タコの足トレーニング」、これは、原稿用紙の裏に円を書かせて、さらにその中へ「秋」という字と、それにちなんだ絵を書かせる。そして、その円からタコのように足をのばしていき、先端に「秋」から連想した言葉を書いていくというもの。たとえば「柿」「運動会」「お月見」…といった具合だ。
次に5~6人のグループを組み、相互にそれぞれの連想語を発表させる。同じ言葉が出てきたら、それを消していく。つまり、この作業を通して最終的に独自の「秋」に関する連想語が残ることになる。
今度は、その残った連想語からさらに三つを選び、「私の三つの秋」という題名で1分間のスピーチ原稿を書かせるのだ。
このプログラムのねらいは、バラバラの言葉を自分なりの視点で「秋」という同じまな板の上にのせて、料理させるところにある。
そして、最後にグループ内でのスピーチ。不思議なことに、前回の「絶対にはずせない、おでんのネタ三品」とは違って、ふだんしゃべり慣れている生徒どうしでも緊張してしまうようだ。
それだけ、構成力が求められるからだろう。しかし、大学での研究や実社会で仕事をするようになると、このような能力は必要不可欠になってくる。
「ゆとり教育」というものの本来の目的は、実はこういう力を育てることにあったのだと思う。

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