ドイツみやげ
長男がドイツに行ってきた。3週間あまりの旅だ。私とかみさんの共通の友人宅が滞在先である。
友人である彼女は、マールブルク大学の准教授を務め、アメリカ人の夫と間に男女一人ずつの子供をもうけている。
長男は自費で格安のチケットを購入し、ドイツに渡った。たった一人の海外旅行である。これも勉強だ。
旅の途上で、それなりのアクシデントもあったようだが、自分の判断で切り抜けたらしい。
やるではないか。
旅行中の写真を見せてもらうと、何枚か心ひかれる写真がある。家族でそれを見せてもらっていると、かみさんが
「これ、お父さんの撮り方と似てへん?」
僕もそう言われると、まんざらでもない。
「やっぱり、俺の血を引いているな」
なんて、うなずく。
最後の方で、帰国の際に立ち寄ったタイの空港で2人のCAに囲まれてにこやかにピースサインをしている長男の姿が現れた。
家族の会話が一瞬途切れ、お互いに顔を見合わせた。
「向こうから声をかけてきたんや」
長男は、事もなげに言う。2人とも美しい女性である。メールアドレスも交換したらしい。
うらやましいではないか。
「この部分…、俺の血を引いてないな」
父親は、ちょっと憮然とした。
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コメント
おひさしぶりです。
息子さん、いい旅をされてきたのですね(v^ー゜)ヤッタネ!!ドイツですか
歴史の重みを感じます。
うらやましいではないか・・・ですよね
投稿: みろく | 2009年9月29日 (火) 20時59分
おひさしぶり
旅には、何かしら人を成長させるものがあるようですね。
僕も、またまた一人旅に出たくなりました
投稿: りゅうはく堂店主 | 2009年9月29日 (火) 23時31分