「椿三十郎」
さて、連休の関西周遊の旅をしめくくるのは、やはり映画。
実は、黒澤作品の中で一番好きなのが、この「椿三十郎」なのである。
それまでの東映時代劇に代表される剣劇ではない。そのことに異常な興奮をおぼえた。こんな知的でユーモラスなドラマを、しかも時代劇でやってしまうという黒澤明の手腕に、感嘆した。
意表をつく台詞の重ね方、超ローアングルによる迫力ある映像。
スクリーンで観るのは、学生時代に自主上映作品(なつかしいなぁ、この響き)として、16ミリ映写機で上映したとき以来である。
もちろん、今までにビデオやDVDで、何度観てきただろう。
それでも見落としてきたものが、たくさんあった。
映画はスクリーンに合わせて作られている。こんな当たり前のことをあらためて感じさせられた。
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