まずはカタチから
「上腕骨上顆炎、いわゆるテニス肘ですね」
医者からそう言われた。
テニスなど、生まれてこのかたしたことがない。
そう訴えると、
「いやぁ、テニスだけとは限りません。たとえば中華鍋などの重い道具を激しく振り動かしながら調理するコックさんなんかも、こいつになってしまうことがあるんですよ」
医者の言を借りれば、僕のようなペンを持つ仕事でも発症する可能性が高いそうな。
今年は、作文の添削の枚数を意識して減らすようにしたが、それでも週に100人近くの作品には朱を入れるようにしている。
6月の上旬から右肘あたりに違和感を感じていたが、ついに先週の半ばからは箸をつかうのもおぼつかなくなってきてしまった。ましてペンを手にすることも困難だ。これからの猛暑を控え、ビールジョッキを持つこともできないのである。
おいおい、勘弁してくれよ。
で、シップ薬といっしょに渡されたのが、この肘用サポーター。
ただ、どう見ても治療用まるわかりの色と形状だ。いちいち人に説明するのも億劫。
帰宅してからネットで調べて見ると、スポーツ系のブランドからいくつもテニス肘用のサポーターが出ている。しかも色デザインともに精悍な感じだ。
どうせ治療するなら、おしゃれな方がいい。
では、今度の週末にスポーツ店に行ってみるとするか。
おっと、だが、待てよ。
となると、そのサポーターだけが独り歩きしてしまうのも、何だな。
じゃあ、おしゃれついでに、持ち歩き用のラケットもそろえるとするか…
これじゃ、まるでカタチから入る中年おじさんゴルファーだな。
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