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2012年1月

映画「ロボジー」

昨日、この作品について「いい意味でこぢんまりとした作品」とツイートしたけど、これについて少し書いてみたい。

かつて、ゴジラ映画は世界の度肝を抜いた。
当時、あのような特撮映画は針金入りの縫いぐるみを少しずつ動かして撮影していく、いわゆる「コマ撮り」でアニメーション化する手法が一般的であった。その世界の常識に対して、日本はその縫いぐるみの中に人間を入れて動かしたからである。
観客にとって、どちらが生き物として自然に映ったかは言うまでもない。

その伝統が、この作品に垣間見ることができる
と言うか、今の世だからこそ、このアイデアが生きてくる。
正直、僕が子供のころであれば、この作品の企画は通らなかっただろうなぁ。
何せ、当時は実写版の「鉄腕アトム」があったからね。
映画にロボットが出てきたら、それは人間が入ってるに決まってると納得して観ていた。いや、人間が中に入っていることを知りながら、それでもなお、そこに本物のロボットの存在を想定して観ていたものだ。
そう、ちょうど歌舞伎や人形浄瑠璃の黒子が舞台上にいるにも関わらず、意識の上ではそれを存在していないものとして鑑賞しているようなものだ。
どうも、日本人にはそういう特殊な鑑賞の仕方のDNAがあるらしい。

それはともかく、この「ロボジー」、どうも物足りない。
おもしろくないかと問われれば、「いや、そんなことはない」と答えられる。
だけど、もう一度観たいかと言われると、これが、ねぇ…。「うーん」と腕を組んで首をかしげざるをえない

はっきり言っておこう。僕は、矢口監督の諸作品が大好きなんだ。

だからここだけの話、どうも映画公開前に、この作品中のいくつかのシーンが何らかの理由でカットされたのでないかと睨んでいる。
そうでなきゃ、納得がいかない。

たとえば、ニュー潮風(ロボットの名前)の設計図の扱い。
この図面の存在が、二人(ロボット中に入るじいさんと、そのロボットに魅入られた女子大生)の登場人物の心理を変えることとなり、そしてまたこの作品のテーマを表出させる役割を果たす。
ところが、この小道具の扱いが実に荒いんだなぁ。

これ、何かの間違いじゃありませんか?
じいさんの心境の変化にいたっては、不自然極まりない。
「ロボットの中に人間が入っているのではないか」
その疑惑を晴らすための記者会見で、当の本人が事の真相をぶちまけようとしていたのに、その場に臨んで急に秘密を守ろうとしたこと。
詳しくは控えるけど、コスプレマニアの「作品」が伏線として張られているにも関わらず、その「作品」が唐突に利用されるのが何よりの証拠じゃないか。
おそらくじいさんは、会見直前にあの設計図の存在をはっきりと認識したことによって、研究者たちの熱意を感じとったはずなのである。だからこそ、秘密を守ろうとしたのだ。
でも、その部分が描かれていない。

そして、女子大生の心境の変化についても同様のことが言える。
その設計図を一目見ただけで研究者たちの熱意を感じ、その会見に駆けつけるのであれば、じいさんの心境の変化を先に明確に観客に知らせておかなくては、観客は彼女に対して一体感を感じることはできないし、ドラマとしてクライマックスへも導いていけないのである。

見えているものを見えていないと認識する日本人でも、見せるべきものを見せなければ、ドラマとしては理解できない。
これまで作品の中で伏線を丁寧に扱ってきた矢口監督なら、そんなことは百も承知のはずだ。
何かの間違いであると、信じたい。
その意味を込めた「こぢんまり」なのである。

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奈良市立京西中学校 「「進路面接セミナー」(3年生対象、講話と実習)

1月23日 13:40~15:30 受講者 195名

目前に迫った高校入試を想定して、入試面接対策講座をいたしました。3年生5クラスのうち3クラスと2クラスに分かれて講習を行い、合計2講座を実施。
生徒の皆さんは真剣に講習に臨み、メモも熱心にとっていました。

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奈良市立平城中学校 「進路面接セミナー」(3年生対象、講話と実習)

1月16日 13:45~15:15 受講者 約130名

昨年に引き続き、高校入試面接対策講座です。
今回は、通常の講話と実習に加え、最後に模擬面接を実施いたしました。自分たちの代表が目の前で面接を受けるというのは、生徒のみなさんにとっても新鮮だったようで、自分のことのようにして模擬面接を見学していました。

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天理市立北中学校 「面接の受け方」(3年生対象、講話と実習)

1月12日(水) 10:50~12:20 受講生 130名

こちらの学校は、今回が初めての講演です。

前半は、面接の際に必要な基本的なマナーについて少し時間をかけてやってみました。
後半は応答のしかたについて注意すべき点、あるいは知っておくと緊張を軽くすることのできるコツについて講習を行いました。そして締めくくりとして模擬面接を実施。

この日も厳しい寒さの中、体育館での講習でしたが、生徒の皆さんは最後までしっかりと受講してくれました。

皆さんの進路希望も必ずや達成できることでしょう。

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奈良県立山辺高等学校 「進路面接マナー講習」(2年生対象、講話と実習)

1月11日 13:30~15:20 受講者 約70名

新年最初の講演は、山辺高校です。
山辺高校は、ここ数年私の講演スケジュールにおいて「仕事始め」の位置付けになっています。

それにしても、面接指導をするようなってから、もう10数年以上もたちますが、挨拶のしっかりできる生徒さんが多いことには毎回驚かされます。

まだ2年生ではありますが、どこの学校にも負けない進路への意気込みが感じられました。

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銀のカップとソーサー

この連休で、あちらこちらと外出をした。

外での飲食の回数も増えたわけだが、そんな折にときどき「おやっ」と思う食器に出会うことがある。

今回のコーヒーカップも、その一つ。

カップもソーサーもいぶし銀でできているというもの。

これぞまさに銀という主張が前面に出てしまうと俗悪そのものだが、どうです? この光り具合。

ちょっと王侯貴族になったような気分ですな。

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おとなのお年玉

新年早々、お金のかからない楽しみばかりをご紹介しております。

しかし、お金がかからないっていうのは、本当にいい。
今回は、まったくのタダ。そう、ノベルティー・グッズであります。

僕は、こういうのに弱いんだなぁ、情けないほどに。

Aramisのグッズの案内は、よくいただく。
こういうのって、普通は「○○円以上お買い上げの方に…」という一文が小さくぶら下がってるんだけど、天下のAramisさんは、そんなケチくさいことは言わない。

いかがですかな? このポーチ。

500ミリのペットボトルが入ってしまうぐらいの大きさ。いろいろと入るねぇ。

ただ、正直なところ、お金を出してまでこいつを手に入れたいかと問われると、確固たる決意をもって「Yes」とは言いがたい。

でも、その辺の危うさが楽しい。ちょっとたとえは悪いが、昔懐かしい「当て物」の景品のような水っぽさが、このようなノベルティの味なのである。
こう見えても僕は子どもの時分、これでけっこう「当て物」には入れ揚げてましたからね。
こういうことは、自信持って言える。

とまれ、お正月にお年玉をいただくというのは、何歳になっても楽しいものである。

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福袋二種

新年あけましておめでとうございます。

さて、お正月は、やはりこの話題から入りますか。

福袋です、はい。
僕はどうも、この福袋というやつが好きでね。
「いけない、いけない…うかつに手を出すとヤケドしちゃうよ」
なーんて分かっているのに、ついつい財布のひもがゆるんでしまう。

どっかで聞いたような話なんだけど、自制心がないのかなと反省するばかりであります。

でも、今回は当たりでしたよ。
僕なりに学習もしました。高い授業料を払ってね。それで導き出したのが「食品にターゲットをしぼる」ということ。

今回は2種類ご紹介しておきましょう。

「丸福珈琲」(上)と「HAMAYA」(下)のコーヒーセットであります。
どうです、この品揃え。
僕はコーヒーが好きなので、一切ハズレはなし。これらがそれぞれ2000円程度で買えちゃうんだから、あとは喜ぶだけ。

小市民の正月の、ささやかな楽しみであります。

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